下記のシナリオを読んで、3つのディスカッションに参加してください。
動画で学修した内容を参考にして、各ディスカッションでは、「あなたが考える」最良の選択肢を一つ選んでください。最良の選択肢は必ずしも一つとは限りません。選択肢を選んだ後に解説が表示されます。
3つのディスカッションに参加すると、最後に採点結果が表示され、設定基準を超えていれば、モジュールを修了することができます。
Case.10
冠動脈ステント治療後の予後を検討した例
事例
造影剤は腎機能悪化のリスク因子、腎機能障害は心血管イベントのリスク因子であることが知られている。医師Aは自施設で、冠動脈ステント治療後の再狭窄に対する腎機能障害の影響を評価した後ろ向きコホート研究を行った。腎機能障害の有無で患者を2群に分けて、アウトカムとして再狭窄の有無を評価した。再狭窄の有無は、治療後に担当医の判断で造影剤を用いて評価を行い、すべての理由による未来院を打ち切りとした。カプランマイヤー曲線を作成した結果、腎機能障害のある患者は腎機能障害のない患者よりも再狭窄までの期間が有意に長く、腎機能障害は再狭窄のリスクを下げる因子として示され、これまでの知見とは逆の結果となった。
事例概要 | |
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仮説 | 腎機能障害は冠動脈ステント留置後の血行再建術のリスクである |
研究デザイン | 後ろ向きコホート研究 |
対象 | 冠動脈ステント留置後の患者 |
評価項目(アウトカム) | 主要評価項目:冠動脈再狭窄 |
副次評価項目:血行再建術 |